子どもは家庭から逃れることはできない。施設に保護してもらいたかった。
自分は、親に対して安心感を覚えたことがない。
実家にいるときは、人権がなかった。
常に、「主権」を侵害される生活。
甘えたり、とか一切ない。
いつも一方的な押し付けをされる。
一方的に、押しつけるだけの育て方で、完全に、親だけの自己満足でしかない。
子どもがどう感じてるかなんて、意に介してない。
考えにものぼらないのかもな。
自分の両親は人間関係が乏しい人たちだからだろうか。
自分は、生物学上の親のことを、親だと思ってない。
特に、父親の方は、早くから父親だと思ってない。
小学生の頃から、あ、コイツはもう父親として見んとこ(見ないでおこう)と決めた。
うちの親は子どもに対して励ましたり助言したりということを全くしない。
佐々木正美の本を色々読んでいて、それが異常だということをやっと知った。
それが28歳ごろの話。
改めて、ものすごい失望感。
佐々木正美の『はじまりは愛着から』を読み、自分はずっと自分を抑えつけられてきたことが分かった。
じゃあ、「根拠のない自信」を育ててもらえなかった私はどうしたらいいのか?
それについては一言も書かれてない。
どうしようもないのか?そういう育てられ方をした人間は。
子どもは家庭から逃れることはできない。
大人は逃げることも、気晴らしもできる。
自分は、小中学生のころは施設に保護してもらいたいとずっと思ってた。
自分で、通告したかった・
でも、よっぽど酷い状況でないと保護してもらえないのは知っていた。
だから、自力で家を出るまで我慢するか、それか悪いことをして警察に捕まるしか、実家から逃げる道はない、いつもそう考えていた。
常に、そこまで追い詰められていた。
自分で自分を叱咤激励して生きていくしかない。
長所を見つけて、伸ばしてもらえる、という育てられ方をしてないから、自分で見つけないといけない。
親がいないのと同じ。
子どもの頃は、世界には親のいな子もたくさんいる、と考えることで自分を保とうとしてきたが、害なだけの親ならいない方がマシだった。