英語の勉強の履歴

後年、語学系の大学へ行くとは夢にも思わなかったが、もともと、英語にはまったく熱意がなく、中学生の時はほとんど勉強しなかった。

 

勉強しなくてもできる、というわけではなく、ただ単に、興味がなかった。

単語テストも、ほとんど勉強してないから6、7割しかとれなかった。

定期テスト前もあまり勉強してないから、通知表は五段階で3。

 

その前に、小学校一年生のころからホームパルという英語教室に週一回、小六の直前に辞めるまでの丸五年間ずっと通っていた。

が、私は緘黙なので、ずーっと黙っておとなしく授業を聞いてるだけだった。

その習い事もまた、自分で行きたいと言ったわけではなくて、いきなり親に連れて行かされ、通うことになったという感じ。

 ホームパルの先生はTMT先生というすごく優しいいい先生で(女性)、ずっとその先生に丸5年間授業をしてもらっていた。

自分の学年と、一つ上の学年の子ども合わせて10人くらいの小学生にその先生一人、という構成だった。

英語なので、しゃべらないといけない場面もあるけど、自分で行きたくて始めたわけではないので、最初から最後までずっと黙ってた。それから、やめるまで、ずっと黙ってた。

今なら分かるが、多分、場面性緘黙だと思われる。

一年に一回くらい外国人のゲスト先生が来るのだけど、その時もいつも通り黙っているだけなので、いつもTMT先生がフォローしてくれていた。

自分が中学受験の塾に行くことになって、受験勉強で手一杯になるので、小五いっぱいでホームパルをやめることになり、その最後の日、そのTMT先生は、私の二の腕あたり持って、泣きながら「これからも元気でね」と言ってくれた。

それがTMT先生と会った最後になった。今どうしてるか…。

 

高校生になる時に、大学受験では絶対に英語が必要だから、英語くらいできんとな、と思って、人が変わったように、英語に注力しはじめた。

毎日、最低3回教科書付属のCDについて音読して、テスト前には教科書のテスト範囲を、本文も章末問題も全て暗記した。

自分は実は文法は好きではないのだが、それもとりあえず問題解いて、読んで、覚えて、つまるところ暗記。

中学でやってなかったぶんは、わりとすぐに取り返せた。

それで、高一の一回目の英語の定期試験は良い点数だったのに、通知表は十段階で確か7だった。

10とってもおかしくないような点数だったのに。単語テストもほぼ毎回満点だったのに。

中高一貫校だから、中学の頃の成績を勘案してつけたとしか思えない。

しかしその後はほぼ10、悪くて7だった。

 

学校のレベルは低いから、教科書くらいできて当たり前だと思うが、大学受験用の英語では、高校受験をしなかったせいで、出だしが遅かったと思う。

高一の頃、ごく一時期、確か半年くらい、京都駅の南のレベルの高い個人塾に通ってたが、はじめ、授業で何を言ってるのか全然分からなかった。日本語の、授業内容が分からなかったのである。

確か、分詞構文をやっていて、その「分詞構文」の意味するところが分からなかった。

当然、授業でやってる内容も全然分からなかった。

英語は自分の能力180%くらい出せばなんとか追いつけるかもしれない、という感じだったが、数学が、全く何もできない、お手上げ状態で、その塾に来た最初の日からやめる日まで分かった問題が数問しかなかったと思う。

結局、数学の方があまりにもついていけなさすぎて、その塾はやめた。

 

その後は、順当に河合塾に行っていた。

そこの、「普通」クラスのテキストで、何とかついていけるという感じ。

 

外大に入ったら、やっぱりみんな英語できて、自分は外大にしては数学できるけれど、理系に人々に比べたら全然できないから、すごく中途半端なポジション。

だから、外大の中でも英語できない方だと思う。