私は子どもを産んだり育てたりできない

片山洋次郎『女と骨盤』を読んでたら、こんな一文があった。「外部からの刺激や情報に対して身体の反応があまりに過敏な体質の人は、つねに身体の不調を訴えるなど、普通に暮らすこと自体が大変です。子どもができたとしても、育児がとても大きな負荷になる。何が何でも子どもを産んだ方が良いというわけではないと思います。」これを読んで私はほっとしたな。そう言ってもらえると、気持ちが楽になる。

私はまさしくこれこのまんま。絶対出産とか子育てとかできない。体調が万全な日がないし、体力もないから、自分で自分の世話をするだけで精一杯で、とても子孫を残すことにエネルギーを使えない。

 

自分は親に殴られて育ってきて、はや小学生のころから、自分に子どもができたら、絶対虐待してしまうだろうな…。私のところに生れてくる子は可哀想。と思ってたから、そもそも、結婚して、子どもを産んで…という「夢」を描く素地がない。

バカな両親に育てられてきて、その遺伝子を残したくない。だから、子どもは作らない。発達障害が分かる前から、そう考えてきた。それは今も変わらない。

 

子育てしたら、その期間、20年間くらい、自己メンテナンス、興味の追求、何もできない。その、何もできない状態から、また元に戻すのも、すごく労力が必要。

 

私は、自分の精神と体調を安定させるのに精いっぱい。自分で自分の面倒を見るのが精一杯の人間が、子どもを産んだり世話したりできるわけがない。これは10代から思ってる。

子育てで何が残るかというと、子育てをしたという経験だけが残る。