父親はみじめったらしい根性の人間
父親(中村信次)は、私が高校生の頃、よっぽど私のことが気に入らないのか、朝の食卓でも私に向かって「ぷんすか」などとしつこくしつこく何回も何回も当てこするように言ってきた。
わざと人の神経を逆撫でるような言い方で何度も何度も。
よくそれにキレなかったと思う。普通なら刺している。
必死に自分を抑えてスルーしてやってた。
もし反撃するなら殺すまでやってただろう。そしたら自分が我慢してきたことが無駄になる。
そのくせ面と向かって人に何かを言えない。
何か言いたいことがあるなら正面切って言えばいい。
それが、自分の子どもに向かってすらできない。
他人にならなおさら、何も、自分の考えてることを言えない。
家の中では自分の感情をぶつけてやりたい放題振る舞ってるくせに、一歩外に出たら借りてきた猫のようになっているのがうちの父親。典型的な内弁慶。
小学生の頃、弟の友達の家族と出掛けた時に、家では考えられないくらい卑屈に振る舞ってる姿を目の当たりにした。
いつも、向こうの家族の、特に父親の態度をうかがってる。
ああ、きっと外ではいつもこんな感じなんだろうな、と合点がいった。
人と会話するときに、自分の言いたいことをまとめて、言うことができない。
そんなんでよく教員やってるなあと思うけれど、教員というのは、壇上で、一方的に同じことを繰り返し言うだけだから、むしろできるのだろう。
ただ、クラス運営なんかはできないだろうな。
コイツは、風邪をひいたらしんどいしんどいとしつこくアピールするのがうるさくて、子どもの頃からそれが見苦しいと思ってたから、自分は、体調悪くても黙ってた。
人に憐れんでもらいたいのが見え見えで、その振る舞いが、浅ましい。見苦しい。
子どもには突発的に暴力振るっても、何回も何回も当て擦り言っても、それが子どもにどんな影響を与えているのか考えることもなく、反省もなく何回も同じことを子どもに繰り返し、子どもの人格を破壊しているくせに、自分は、ちょっと風邪ひいだだけで、しんどいしんどいと家族中にアピール。
思慮というものが、備わってないのだろう。
世間的にある程度偏差値の高い大学に合格すれば家庭の連中以外の人々、この世の中の人々に、自分の言ってることが正しいと思ってもらえる、信用してもらえるから、そのために、勉強を頑張っていた。
自分の子どもにここまで暴力、いやがらせをしてきて、霊界ではさぞかし低い階層に行くんだろうなあ。
次にこの世に生まれてくる時は、うちの両親は虐待される運命にあるのかもな。