発達障害の人は、物体の認識能力にもクセがあるのではないか。
20代後半になってから気づいたのだが、自分は、物体の認識能力にもクセがあると思う。
例えば、顎、と言われると、どこからどこまでを顎と言われているのかが分からないから、とりあえず自分の中では顎の先端を思い浮かべる。
同じく、かかと、と言われると、アキレス腱と足の裏の接点の一点を思い浮かべる。
ここで言う顎とはどこからどこまでの範囲なのか。顎の骨部分なのか、それとももっと広く顔の下半分全体を指すのか、ちゃんと言ってもらわないと分からない。
かかととは、踵の骨全体を言うのか、それとも靴のかかとのように一点に集約される場所を言っているのか、はっきりさせてほしい。
ここからここまで、と範囲を言われないと、分からない、はっきりした境界のある範囲でないと想像できない。
たぶん、状況によってその場に対応することができないのと同じような状態なのだと思う。
同じ言葉でも、状況によって含む内容が違うということがどうしても分からない。
はじめから、はっきりと、範囲を設定してもらわないと、理解できない。
だから、あいまいな事を言われた時に、対応できないのだと思う。
このような対応力の乏しさが、認識能力のクセにもつながっていると思っている。